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念願の聖地巡礼

2026年04月07日 スタッフブログ

35年くらいになるだろうか。
毎年正月に箱根駅伝を見るようになって。
きっかけは父が見ていたから。

楽しみはいくつもある。
先ずは往路。
エースが集う“花の2区”。
各校の看板選手がぶつかり合う、あの独特の緊張感。

そして、5区天下の険・箱根山に挑む若者たち。
あの過酷な上りで、一気に順位がひっくり返る。
毎年、必ずと言っていいほどドラマが生まれる場所だ。

ただ速いだけじゃない。
強さと覚悟が試される区間だと思う。

「その1秒を削り出せ」

この言葉が象徴するように、
彼らは極限の中で、ほんのわずかな差にすべてを懸けている。

そして復路。
ここから空気が少し変わる。

襷は、ちゃんと繋がるのか。
あと一歩届くのか、それとも無情にも繰り上げスタートになるのか。

中継所に近づくにつれて高まる緊張感。
待つ選手と、走ってくる選手。
その距離が縮まるたびに、見ているこちらの呼吸も浅くなる。

間に合うのか——。

繋がった瞬間の安堵と歓喜。
届かなかったときの、あの何とも言えない空気。

あの数分間に詰まっているものは、あまりにも大きい。

そして、シード権争いは最後の最後まで分からない。

気づけば、自分の中で箱根駅伝は
「ただのスポーツ」ではなくなっていた。

そんな自分にとって、ひとつの夢があった。
あのルートを、自分の目で見ること。

そして今回、ついにその機会が来た。
箱根駅伝のコースをドライブする旅行に行くことになった。

泊まる場所は、箱根小涌園。
5区の途中にある、まさに“あの場所”だ。

正直、それだけでテンションはかなり高い。

ただ——

妻は、この話にほとんど興味がないらしい。

「あぁ...そうですか...」くらいの温度感。

まあ、無理もない。
30年積み重ねてきたものを、共有しているわけじゃないから。

それでも、自分にとっては特別な旅だ。
テレビの中で見ていた景色を、実際に走る。

あの選手たちが走った道を、辿る。

たぶんこれは、ただの観光じゃない。
自分の中の“記憶”をなぞる旅なんだと思う。

せっかくなら、妻にも楽しんでもらいたい。
でも同時に、自分自身も思い切り楽しみたい。

そんな少しだけわがままな気持ちを抱えながら、
箱根へ向かう。

業務部 萬谷

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